☆構築経緯
個人的に好きなポケモンのカバルドンを使いたいと思い構築。これまで色々なカバルドンを試してきたが、今回はHDカバルドンから組んでみた。コンセプトはサイクルを回しながら相手を詰ませる。
一般的なバンギドータへの選出パターンを組むところから考察開始
HDヘラクロス メガホーン/シャドークロー/辻切り/寝言 @残飯
HBスイクン 波乗り/冷凍ビーム/瞑想/眠る @カゴ
この3匹をベースとして残りを埋めた
・カバルドンの長所
物理耐久
スカーフガブリアスに強い
大抵のバンギラスに強い
あくび、再生技を覚える
電気無効、岩半減、地面、格闘等倍
・カバルドンの短所
特殊耐久
ラティオスに弱い
スイクンに弱い
ユキノオーに弱い
催眠に弱い
大雑把だが重要そうなポイントはこのあたりか バンギラスは概ねカバルドンの長所と短所を入れ替えたような性能をしている もちろん単純な性能の高さや型の匿名性による強さは比べるまでもなくバンギラスの圧勝だ カバルドンを使うなら、あくびを入れた展開構築か、怠けるを入れたサイクル構築でバンギラスと差別化しながら持ち味を活かしたい
■カバルドン@オボン
腕白HD
地震/噛み砕く/毒々/怠ける
A200ガブリアスの逆鱗を確定2耐え ~106
A204鉢巻バンギラスの噛み砕くをほぼ2耐え ~108
C182珠ゲンガーのシャドーボールを確定2耐え ~103
C142ライコウの+1めざめるパワー氷をほぼ2耐え ~108
HDに振り切ることで電気ポケモンへの役割を強化 眼鏡ライコウのめざ氷は慎重HD残飯でないと2耐えできないが、個体数は瞑想型が多いと判断し甘めに見ている
カバルドン単体ではただのゲンガーに弱いポケモンなのだが、HD+噛み砕く+催眠受けを採用することで並びで見ることが可能になる
毒々は怠けると合わせて詰ませを狙えるのと、サンダーに遂行するための技
■ヘラクロス@残飯
慎重 187(252)-145-95-**-159(236)-108(20)
メガホーン/シャドークロー/辻切り/寝言
根性メガホーンで145-103ゲンガーの身代わりを確定破壊 36~
HCスイクンを抜けるくらいのS
ゲンガー受けに特化させたHD非拘り寝言ヘラクロス
寝言ポケモンは催眠術を受けるとかなり弱体化するが、ヘラクロスは特性でそれを逆手に取れる 技構成はゲンガー相手に汎用的な性能を発揮したいので、命中安定で身代わりを確実に破壊する構成 メガホーンを当て続ける自信があればメガホーン/シャドクロ/寝言でも可 シャドクロは、キノガッサに等倍で入るので、どちらかに絞るならシャドクロがよい
HD+残飯で瞑想ライコウへも繰り出しやすいので、後述の瞑想スイクンの弱点をある程度解決可能
ヘラクロスの性質的にバンギラスやソーナンスを誘わないため、ゲンガー+バンギラス、ゲンガー+ソーナンスといった組みあわせに強めなのが利点
根性が発動すると、H187-A217-D159になりスイクンもびっくりな数値となる
■スイクン@カゴ
図太い 207(252)-**-181(236)-110-135-108(20)
波乗り/冷凍ビーム/瞑想/眠る
HCスイクンを抜けるくらいのS
ドータクン、ギャラドス、スイクンへ詰み相性を持たせやすいHB瞑想眠る
ヘラクロスを催眠受けにしたことで汎用型である必要性が薄くなったので、詰ませ性能の高い瞑想眠る型で採用した
めざ電は入っていないが、HB+プレッシャー+瞑想眠るで鉢巻はPP切れ、HB電磁波は瞑想眠るで詰ませを狙えるので、挑発型以外裏目が少ない 環境的に挑発は少なく、鉢巻とHB電磁波に役割を持てればいいと判断し切っている 電気ポケモンは裏のカバルドンとヘラクロスでカバーする
HB+プレッシャーは受けが難しいカイリキーの爆裂パンチのPPを切らせるのにも役に立つ
■ドククラゲ@ヘドロ
穏やか 187(252)-**-112(212)-100-155(4)-125(40)
波乗り/めざめるパワー炎/毒々/守るor眠る
C155スイクンのめざめるパワー電気を超高乱数3耐え
型が読めないゴウカザルやスイクンを出しにくいユキノオー+ヒードランに比較的安定したり、主軸で突破出来ないハッサムに打点があるなど痒い所に手が届く 詰ませを意識した技構成
特性は役割的にはヘドロ液だが、ドククラゲを見たユキノオーが宿り木を押すかと言われたら微妙なところなので、ゲンガーとの撃ち合いを安定させるクリアボディでもいいかもしれない
■ボーマンダ@スカーフ
無邪気 171(4)-182(212)-113(100)-132(12)-90-157(180)
流星群/逆鱗/火炎放射/寝言or毒々
A182ガブリアスの逆鱗を威嚇込み15/16耐え
陽気ガブのA 無邪気ガブのC 最速90属+1
ラティハッサムへの選出パターンが欲しかったので桂馬ンダを採用
炎技はオッカハッサムへの確定数が文字でも放射でも変わらないので命中安定の放射にした
4枠目は安定の寝言とソーナンス入りに選出可能となる毒々から選択
■メタグロス@鉢巻
意地 187(252)-180(68)-151(4)-**-133(180)-91(4)
コメットパンチ/冷凍パンチ/追い打ち/大爆発
コメットパンチで155-101ラティオスを13/16(冷凍パンチは14/16)
成功時追い打ちで155-101ラティオスを確定
大爆発でA200ガブリアスの地震2耐えラインのハッサムをほぼ確定
C178珠ボーマンダの大文字を15/16耐え
一見するとラムの顔をしているのでゲンガーと対面したら追い打ちを押しとくと狩れる・・・かもしれない
追い打ちはラティオス以外にも、ユキノオーに繰り出して追い打ちして襷を潰してスカーフマンダの通りを良くするなど、対面選出を補強するパーツとしても使える
☆構築の要点
・ゲンガーユキノオーを意識したサイクル
ゲンガーに強いライコウスイクン環境→ライコウスイクンに強いユキノオー入りの台頭→それらに強い炎ポケモンなどが増える→それらをまとめて見れるゲンガーが増える
環境としてはゲンガーとユキノオーが中心にいると思い、その2匹にメタを張ったヘラクロスとドククラゲを採用した
・見えない勝ち筋
ヘラクロスは拘り、メタグロスはラム思念、スイクンは汎用型が主流で、非拘り寝言や拘り追い打ち、瞑想眠るは考慮されにくい 主流の型に対しての行動を咎める型で採用することで有利状況を狙う
・電気ポケモン不採用
ユキノオーを意識して、不利を取る電気タイプは採用しないことにした
電気タイプの役割である水ポケモンへの遂行や催眠対策は、スイクンを水ポケモンに強くする、ヘラクロスに催眠対策を充てることでカバーした
☆選出
vsバンギドータ
カバルドン・・・バンギラス、ガブリアス、サンダー、(ゲンガー)
スイクン・・・スイクン、ドータクン、(バンギラス)、(ガブリアス)、(ゲンガー)
()内は展開次第で役割を持ちにいくポケモン
サイクルを回しながら、どの勝ち筋を通していくか考える
vsラティハッサム
崩しの強いラティハッサムに対しては対面に強い桂馬ンダ鉢巻グロスを出していく 龍技の一貫を切りラティオス処理を狙うメタグロスと特殊受けにヘラクロス
vs ゲンガナンス
ヘラクロス・・・ゲンガー、ソーナンス、ライコウ、(ドータクン)
カバルドン・・・ソーナンス、ライコウ、ガブリアス、(ゲンガー)
スイクン・・・ドータクン、ギャラドス、ガブリアス、(ゲンガー)
ヘラクロスでゲンガナンスを捌きつつ、瞑想スイクンで詰ませを狙う
vsノオーマンムー
カバクラゲのサイクルでユキノオーを見つつ、霰展開を防ぐ
グロスガブ@1の役割集中選出にはカバルドンとスイクンが強めなのでドククラゲは爆発受けなど雑に扱ってもいい
☆重いポケモン
ドータクンを採用していないので崩し性能の高いガブリアスが厳しい
ユキノオー、ゲンガーを中心として考えると、これらのガブリアスは動かしにくいと考えて甘めに見ている
ユキノオー受けはドククラゲ、メタグロスに任せているため持っているときつい
・眼鏡ライコウ、ノイコウ、ノンダー
カバルドンで役割を持ちにくいのできつい これらも瞑想ライコウが多いと機能しにくいと考えて甘く見ている
・身代わりグライオン
カバルドン起点に身代わりされてみんなチョッキン! これもノオーゲンガー(以下略
・スターミー
スイクンとヘラクロスで見れないのできつい ボーマンダを出して対面処理を狙うなど工夫が必要
ヘラクロスで催眠対策をしているので、それで対応できない催眠ポケモンはきつい
☆最後に
動画、配信を通じてバトレボ対戦に興味を持って参戦してくれるプレイヤーが増えてとても嬉しい
バトレボといえば、ガブリアス、ゲンガー、催眠が真っ先に浮かぶが、今回の構築にそれらはなく、ワンチャンスを持ったポケモンが多く採用されている
バトレボはキャラパワーの差はあれど、その差は少ないので、組み方次第で様々なポケモンが活躍できる面白い環境だと思っている(実況とアニメーションが魅力なゲームなので色んなポケモンを使いたいよね!)
次は中堅パを組んで遊んでみたい